函館空港に着いたら、函館駅へ行くのか、五稜郭へ行くのか、湯の川温泉へ行くのか。行き先によって、乗るべきバスが変わります。しかも空港のバスは2つの会社の路線が入り組み、運賃も所要時間もばらばら。初めてだと、どれに乗ればいいか迷いがちです。
先に結論をお伝えします。函館駅へは、飛行機の到着に合わせて出るシャトルバス(700円・約20分)がいちばん確実。五稜郭へは、時刻が合えばシャトルバス(500円)、合わなければ路線バスの「とびっこ」(320円)です。2人以上で急ぐなら、タクシーも候補に入ります。
この記事では、筆者が空港と五稜郭の間をシャトルバス・とびっこ・タクシーで移動した経験をもとに、目的地ごとの選び方を整理します。
- 函館駅・五稜郭・湯の川温泉へ、どのバスに乗ればいいか
- シャトルバスと路線バス(とびっこ・8系統・96系統)の運賃・所要時間・本数の違い
- 五稜郭行きのシャトルバスが1日2往復しかないこと
- タクシーの料金の目安と、バスより向いている場面
- 支払い方法(2,000円以上の紙幣が使えないバスがある)
| 行き先 | 手段 | 所要時間 | 運賃(大人) | 本数の目安(空港発) |
|---|---|---|---|---|
| 函館駅 | シャトルバス(函館帝産バス) | 約20分 | 700円 | 国内線の到着に合わせて運行 |
| 路線バス 8系統(快速・函館バス) | 約25分 | 500円 | 函館バスの時刻表で確認 | |
| 路線バス 96系統(函館バス) | 約32分 | 340円 | 函館バスの時刻表で確認 | |
| 五稜郭 (五稜郭公園入口) | シャトルバス(函館帝産バス) | 約28分 | 500円 | 1日2本(9:45・12:50) |
| とびっこ 7A・7B系統(函館バス) | 約30〜35分 | 320円 | 平日11本/土日祝10本 | |
| とびっこ 7E・7F系統(函館バス) | 約50分 | 340円 | 平日12本/土日祝10本 | |
| 路線バス 5系統(直行便・函館バス) | 約23分 | 400円 | 函館バスの時刻表で確認 | |
| 湯の川温泉 | とびっこ 7A・7B系統 | 約14〜18分 | 280円 | 上記のとびっこと同じ |
| シャトルバス(函館帝産バス) | 約8分 | 300円 | 函館駅行きは全便、五稜郭行きは9:45・12:50 | |
| 函館駅・五稜郭 | タクシー | 約20〜30分 | 約3,000〜3,500円(目安) | 乗り場に待機 |
| 確認元・確認日:函館帝産バス(函館タクシー)・函館バス・函館空港の各公式サイト(2026年9月30日確認)、北海道運輸局の公定幅運賃(2026年9月26日確認)。タクシー料金は距離だけで試算した目安で、信号待ちや渋滞で上がります | ||||
函館空港からの移動手段は3つ|バス・タクシー・レンタカー

函館空港から市内への移動手段は、バス・タクシー・レンタカーの3つ。函館には市電(路面電車)が走っていますが、空港には乗り入れていません。JRの駅もないため、鉄道で直接市内へ出る方法はないと考えてください。
空港のバスは、運行会社が2つあります。
- 函館帝産バスのシャトルバス:空港と函館駅・五稜郭などを結ぶ連絡バス。函館駅行きは飛行機の発着に合わせて走る
- 函館バスの路線バス:とびっこ(7系統)・8系統・96系統など。地元の人も乗る普通の路線バス
函館駅行きのシャトルバスは運賃が高めでも、飛行機に合わせて出るので待ち時間がほとんどありません。路線バスは安い一方、時刻は飛行機と関係なく決まっています。バス乗り場は、到着ロビーを出てすぐの場所。函館バスは1番・2番のりば、シャトルバスは函館駅行き・五稜郭行きとも3番のりばから出ます。のりばごとの系統と時刻は、函館空港バスの完全ガイドにまとめました。
函館駅・朝市へ|シャトルバスと路線バスの違い

函館駅や函館朝市へ向かうなら、選択肢は3つです。迷ったら、シャトルバスを選べば外しません。
| バス | 所要時間 | 運賃 | 空港発の本数 | 乗り場 |
|---|---|---|---|---|
| シャトルバス(函館帝産バス) | 約20分 | 700円 | 国内線の到着に合わせて運行(10月25日〜11月30日の表で7:10〜20:20) | 3番 |
| 8系統(快速・函館バス) | 約25分 | 500円 | 函館バスの時刻表で確認 | 2番 |
| 96系統(函館バス) | 約32分 | 340円 | 函館バスの時刻表で確認 | 2番 |
シャトルバスは、国内線全便の到着・出発に合わせた運行。飛行機が遅れた場合も、到着を待って出発が遅れることがあると案内されています。函館駅前のほか、ベイエリアや宝来町(いずれも700円)まで行く便もあり、ベイエリアのホテルに泊まる人にも便利です。時刻表は期間ごとに切り替わる。いま公開中なのは10月25日〜11月30日の表。
路線バスは、96系統なら340円とシャトルバスの半額以下。ただし時刻は飛行機と関係なく決まっています。着いた時刻にちょうど合えば安く済む、くらいの心づもりで。8系統・96系統の空港発の時刻は、函館空港バスの完全ガイドに系統ごとに載せています。
五稜郭へ|シャトルバスは1日2往復、とびっこも使える

五稜郭公園入口へは、シャトルバスと、函館バスの「とびっこ」・5系統で向かえます。ここで知っておきたいのは、五稜郭行きのシャトルバスは1日2往復しかないこと。函館駅行きのシャトルバスとは、本数がまったく違います。
| バス | 所要時間 | 運賃 | 時刻・本数 |
|---|---|---|---|
| シャトルバス(函館帝産バス) | 約28分 | 500円 | 空港発 9:45・12:50 五稜郭公園入口発 10:20・12:00 |
| とびっこ 7A・7B系統 | 約30〜35分 | 320円 | 空港発 平日11本(7:17〜20:20)/土日祝10本 |
| とびっこ 7E・7F系統 | 約50分 | 340円 | 空港発 平日12本(7:00〜19:00)/土日祝10本 |
| 5系統(直行便) | 約23分 | 400円 | 函館バスの時刻表で確認 |
| とびっこ7A・7Bの運賃と所要時間は、函館バスの運賃表と乗換案内で2026年10月19日に確認 | |||
シャトルバスは予約不要。湯の川温泉などを経由して、五稜郭公園入口まで約28分です。空港発の便は、飛行機の運航状況に関わらず定刻に出発。五稜郭公園入口を出る便は10:20と12:00だけなので、夕方の便で帰る日は使えません。帰りはとびっこかタクシーになる、と覚えておけば慌てずに済むはず。
とびっこは、空港と市内を回る函館バスの循環線です。同じとびっこでも、7A系統は五稜郭公園入口まで約30分、7B系統は停車駅が多いため約35分、7E・7F系統は住宅地を回るため約50分かかります。急ぐなら、乗る前に系統番号の確認を。なお、五稜郭タワー前を経由する函館バスの5系統の直行便(五稜郭公園入口まで約23分・400円)もあります。とびっこ・5系統の空港発の時刻は、函館空港バスの完全ガイドで一覧にしています。
とびっこなど函館バスの路線バスは、現金のほか、Kitaca・Suicaなど全国の交通系ICカードに対応。五稜郭公園入口から空港へ戻るとびっこの時刻は、函館空港バスの完全ガイドの「空港へ戻るとき」に載せています。
湯の川温泉へ|バスで15分前後

湯の川温泉は、空港からいちばん近い温泉街です。とびっこの7A・7B系統なら、湯の川温泉電停まで約14〜18分・280円。帝産のシャトルバスも湯の川温泉に停まります(300円・約8分)。函館駅行きは空港発7:10〜20:20の全便が通り、五稜郭行きも9:45・12:50の2本とも降りられます。
湯の川温泉には市電の電停もあり、ここで市電に乗り換えて市内の各所へ向かう方法もあります。ただし、筆者はこの乗り継ぎを使ったことがないため、紹介のみにとどめます。函館バスの5系統・8系統・96系統も湯の川温泉を通るので、宿の最寄りのバス停と乗るバスは、函館空港バスの完全ガイドで確かめておくのがおすすめ。
タクシー|2人以上なら時間と割り勘で候補になる

タクシーは、到着ロビーの出口付近の乗り場で待っています。函館駅・五稜郭までの所要時間は約20〜30分。料金の目安は、五稜郭公園入口まで約3,000円、函館駅前まで約3,500円です。
この金額は、2025年12月に改定された函館のタクシー運賃(初乗り1.35kmまで700円、以降267mごとに100円)を、バスの路線距離に当てはめて試算したもの。信号待ちや渋滞の時間も加算されるため、実際はこれより高くなることがあります。
1人ならバスの4〜10倍の出費です。一方で2人で割れば、1人あたり五稜郭まで約1,500円、函館駅まで約1,750円。シャトルバス(500〜700円)との差は1人1,000円前後まで縮まります。
レンタカー|荷物が多い日と郊外へ出る日に

市内の観光が中心なら、バスと市電で回れます。公共交通なら、駐車場を探す手間もかからないのが利点。一方で、荷物が多い日や、大沼など郊外まで足を延ばす日は、レンタカーのほうが楽に動けます。市電と車の使い分けは、函館観光の回り方の記事にまとめています。
借りる場所は、空港だけとは限りません。市内を観光してから郊外へ出るなら、函館駅周辺で借りる方法もあります。
冬の4WD・補償・乗り捨ての違いと各社の料金は、函館空港レンタカー5社の比較記事にまとめました。
荷物が多い日や大沼など郊外へ出る日は、レンタカーのほうが楽に動けます
大沼・新函館北斗駅へ|大沼は直行バス、新函館北斗駅便は運休中

市内以外へ向かうバスもあります。大沼方面へは、大沼交通のシャトルバスが大沼公園駅前まで直行します(約73分・1,500円)。函館大沼プリンスホテルまでなら約60分です。時刻は大沼交通の公式サイトで確認してください。
新幹線の新函館北斗駅へは函館帝産バスの直行シャトルバス(1,000円)がありますが、公式ページでは2026年10月1日から当面の間、運休と案内されています。10月以降の時刻表には直行便が1日1往復載っているため、乗る前に函館帝産バス(0138-55-1111)へ確認するのが確実。新函館北斗駅へは、函館駅からJRで向かう方法もあります。
こんな人におすすめ

| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 初めての函館で、函館駅・ベイエリアに泊まる | シャトルバス(700円) | 飛行機の到着に合わせて出るので、時刻を調べなくても乗れる |
| 五稜郭に泊まり、午前・昼に着く | シャトルバス(500円) | 空港発9:45・12:50に合えば、乗り換えなしで五稜郭公園入口へ |
| 五稜郭に泊まり、夕方に着く・夕方に帰る | とびっこ 7A・7B系統(320円) | シャトルバスがない時間帯でも、朝から夜まで走っている |
| とにかく安く移動したい | 路線バス(96系統340円・とびっこ320円) | シャトルバスの半額前後で済む |
| 2人以上で、時間を優先したい | タクシー(約3,000円〜) | 割り勘なら1人1,500円前後。バスの時刻を待たずに乗れる |
| 荷物が多い、郊外へも出る | レンタカー | 荷物を積んだまま動け、大沼など郊外にも寄れる |
泊まる場所に迷っているなら、五稜郭周辺も候補です。飲食店が多く、空港からはバス1本。年によりますが、春の大型連休のころなら、朝にホテルから歩いて五稜郭公園の桜を見に行けます。
よくある質問
Q. 函館駅から函館空港へは、どう行けばいいですか?
A. 函館駅前から出るシャトルバス(700円・約20分)が便利です。国内線の出発に合わせて運行し、函館駅前のりばは11番。駅前から乗る場合は、乗るときに運賃を払います。安く済ませたい場合は、函館バスの96系統(340円)も使えます。
Q. 函館空港のバス乗り場はどこですか?
A. 到着ロビーを出てすぐのバスターミナル。シャトルバスは3番、函館バスの路線バスは1番(とびっこ)・2番(8・96・5系統)のりばから出ます。行き先ごとの乗り場は、函館空港バスの完全ガイドにまとめています。
Q. バスの支払いに交通系ICカードやクレジットカードは使えますか?
A. 函館バスの路線バスは、Kitaca・Suicaなど全国の交通系ICカードが使えます。シャトルバス(函館帝産バス)は交通系ICカードが使えず、タッチ決済・電子チケット・現金で払います。車内では2,000円以上の紙幣が使えない点に注意。詳しくは函館空港バスの支払い方法で解説しています。
Q. 函館空港から函館駅まで、タクシーで何分かかりますか?
A. 約20〜30分です。料金は約3,500円が目安ですが、道路の混み具合で変わります。
Q. 函館空港から市電(路面電車)に乗れますか?
A. 空港に市電の駅はありません。市電に乗りたい場合は、バスで湯の川温泉まで行き、そこから乗り換えます。
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まとめ
函館空港からの移動は、行き先ごとに乗るバスを決めておけば迷いません。要点は次の3つです。
- 函館駅・ベイエリアへは、飛行機に合わせて出るシャトルバス(700円・約20分)が確実
- 五稜郭行きのシャトルバスは1日2往復だけ。時刻が合わなければとびっこ(320円)
- 2人以上で急ぐならタクシー(約3,000円〜)。五稜郭までなら割り勘で1人1,500円前後
乗る前は、どのバスに乗ればいいのか、乗り場で迷わないかと気になるもの。筆者が乗ってみると、空港の乗り場には時刻表が出ていて、迷わず乗れました。気をつけたいのは本数の少なさ。五稜郭行きのシャトルバスは1日2往復だけで、とびっこも系統ごとに見ると1時間に1本前後です。行きも帰りも、バスの時刻を先に確かめておく。これだけで、函館での移動はぐっと楽になります。
参考(いずれも2026年9月30日確認):函館空港 交通アクセス/函館空港 バス/函館帝産バス シャトルバス(函館空港〜JR函館駅)/函館帝産バス シャトルバス(五稜郭公園〜函館空港)/函館帝産バス キャッシュレス決済のご案内/函館帝産バス シャトルバス(新函館北斗駅〜函館空港)/大沼交通 大沼・函館空港シャトルバス/函館バス 函館空港からのアクセス/函館バス 電子決済・交通系ICカード/北海道ハイヤー協会 運賃・料金表(北海道運輸局 公定幅運賃)
